ネットワークエンジニアの将来性は?楽しさとやりがいも現役エンジニアが解説します

ネットワークエンジニアに将来性はあるのでしょうか?

最近はAIとかクラウドとかが主流になっているでしょ?

ネットワークエンジニアとなると、Web系のエンジニアと比べてもピンとこない人もいるのではないでしょうか?

しい

新しいITエンジニア職が台頭してくると、不安になります

そこで本記事では、ネットワークエンジニアとして20年近く働いている私が、ネットワークエンジニアの将来性など、普段の仕事で得た経験から掘り下げて解説します。

ネットワークエンジニアの仕事にふれてもらうことで、ネットワークエンジニアに必要なことがわかります。

そして、最短で周りから必要とされるネットワークエンジニアになりましょう。

ぜひ、最後までお読みください。

目次

ネットワークエンジニアの将来性を3つのスキルと解説

ここでは、ネットワークエンジニアの将来性について、3つの技術とともに解説します。

結論から先にいうと、ネットワークエンジニアに将来性はあります。

また、次の3点については意識して学習しておくことをおすすめ。

なぜなら、私がこの業界に入った時と比べて、現場で求められる頻度が多くなっているからです。

ネットワークエンジニアとして知っておいた方がよい技術3選
  • クラウド基盤
  • プログラミング言語
  • IPv6関連

これら3点は、いきなり目の前に現れてきたわけではありません。

なかには、私がネットワークエンジニアとして働く前から飛び交っていた単語もあります。

3点については、長くならないよう、基礎的な内容に絞って、わかりやすく解説します。

読み終えるころには、ネットワークエンジニアには将来があると実感できるでしょう。

ぜひ最後までお読みください。

クラウド基盤

ネットワークエンジニアとして、クラウド基盤を利用したサービスを理解しましょう。

なぜなら、クラウド基盤へ移行する顧客は増えています。

たとえば、身近な存在でいうとGoogleのスプレッドシートもクラウド基盤を利用したサービスの1つです。

そのサービスで使うデータは、自動で保存されますし、保存先はクラウドになっていますよね。

そして、オンプレミスで提供していたあらゆる機能が、クラウド基盤上でも提供されるようました。

(オンプレミスは、機器などの設備を自分たちで保有している状態)

クラウドにある基盤自体は、自分たちで準備しなくても利用できる状態なので、初期費用を抑えられます。

最近では、ファイアウォールもクラウド基盤を利用したサービスがあります。

しい

ファイアウォールがクラウド上にある?

ファイアウォールは、少し前まで社内と社外の境界線って位置づけでしたね。

しかし、あらゆる攻撃手法に脅かされる昨今において、境界線の考え方を見直す時期がきました。

クラウドサービスの利用者が減ることは考えにくく、これからも増え続けるでしょう。

ですので、クラウド基盤を利用したサービスを理解しましょう。

プログラミング言語

ネットワークエンジニアもプログラムを学ぶ必要があります。

なぜなら、ネットワークの自動化においてPhython(パイソン)の普及が始まっています。

「Phython(パイソン)」とは、プログラミング言語の1つ。

Amazon、Netflixなどでも利用されていますよ。

たとえば、Phythonを使って、導入前のテストを自動化します。

また、機器の設定情報の取得や変更など、導入後の運用においても、自動化は重宝されます。

私が飛び込んだ20年近く前、ネットワークエンジニアにプログラミングスキルを求める人はいませんでした。

しい

この世界に飛び込んだ理由の1つだったのに。。。

ネットワークエンジニアにとって、プログラミング言語の習得は必須ではないんです。

現に、私のいる職場では、プログラミング言語スキルの習得を求められてはいませんよ。

しかし、上で解説したように、ネットワークエンジニアに全く関係ないとは言い切れません。

今後は、所属する会社の考えによって、プログラミング言語を学習する時期があるかもしれませんね。

ですので、少しずつプログラミング言語を学習しておくことをおすすめします。

IPv6関連

IPv6に関連する知識や技術を理解しましょう。

なぜなら、IPv6の露出度が、職場でも資料でも以前より増えています。

打ちあわせや設定時に飛び交うキーワードとして、IPv6関連は人気急上昇中なんです。

たとえば、IPv6はインターネット向けの通信速度を向上させる接続方式にも使われています。

通信速度を向上させたい!と願う顧客は増えています。

ですので、IPv6関連の知識や技術を理解することをおすすめします。

ここで、IPv6について少し触れますね。

IPv6とは、インターネット上の住所を表すルールで、IPアドレスを指します。

IPv6が誕生する前に、IPv4という通信ルールに基づいて運用してました。

しい

ではなぜ、IPv6が作られたのか?

インターネットの普及により利用者が増え、IPv4アドレスの不足が予測できたからです。

現に、IPv4アドレスは足りなくなりました。

しかし、IPv6アドレスだけを明日から使おうっていうふうにはなりませんでした。

なぜなら影響が大きすぎるからです。

新しいルールへ移行する準備期間が必要なんです。

そのため、あらゆる技術(NAT444など)を使って、利用者に影響がないようにしてきました。

しかし、IPv6と向き合う必要がでてきたわけなんです。

ネットワークエンジニアならではの楽しさ3選

ここでは、20年近くネットワークエンジニアとして働いてきて、楽しいと感じていることを3つご紹介します。

ネットワークエンジニアの楽しさ3選
  • 通信の流れを想像する
  • 手軽に自宅でネットワークを構築する
  • 多くのネットワーク機器を設定する

この3点を楽しいと思えるなんて、20年前の自分は想像できていなかったでしょう。

しい

当時は、右も左もわからない状態でした。。。

ここで紹介する3点は、ネットワークエンジニアとして働いていなくても、趣味レベルで実践している人もいると思います。

また、所属する会社、立ち位置によってネットワークエンジニアの楽しさも変わると思います。

参考レベルでご覧ください。

通信の流れを想像する

ネットワークエンジニアになると想像力が鍛えられます。

通信経路を設計するときも、トラブルシューティングをするときも、通信の流れを把握しなければいけません。

たとえば、パソコンからインターネット向けの通信経路がどうなっているのかを把握します。

通信経路がわかると、トラブルシューティング時の問題解決も迅速に対応できるようになりますよ。

また、パケットキャプチャーといって、通信経路を流れるパケットをモニターして、問題解決につなげることもあります。

「パケット」とは、IP通信において細分化したデータ(小包)です。

こういうことを繰り返すと、少しずつ通信の流れを想像してみて、仮説をたてたりできるようになります。

ですので、ネットワークエンジニアは通信の流れを想像できるようになります。

手軽に自宅でネットワークを構築する

イチから自宅ネットワークを構築できる力が身に付きます。

職場では、L2やL3スイッチング、ルータ、無線LAN機器、ファイアウォールなど、ネットワーク機器を触っています。

そうすると、知識が身につき、基本設定ができるんですよー。(嬉しい限りですね)

たとえば、次のことをストレスなくできるようになります。

  • ISP選びとインターネット回線契約
  • 無線LAN環境構築
  • 有線LAN環境構築
  • ストレージ設定・設置
しい

ネットワーク、全く知らなかったのに。。。

このように、手軽に自宅でネットワークを構築できるようになりますよ。

多くのネットワーク機器を手がける

メーカー毎に発売しているネットワーク機器を幅広く設定できるようになります。

しい

就職先に依存するかもしれませんね

たとえば、メーカーさんなら、基本的にメーカーの製品を触ります。

代理店さんなら、取り扱う商品が増えるのに比例して、多くのメーカー製品を触れる可能性があります。

注意点としては、各メーカーさん共通している考え方もあれば、メーカー毎に設計思想が変わる機能もあるんです。

つまり、同じ単語でも、動作が異なる機能もありますよ。

だからこそ、検証が大切になってくるわけなんですね!

このように、多くのネットワーク機器を設定できるようになります。

ネットワークエンジニアとしてやりがいに感じたこと3つを解説

ここでは、20年近くネットワークエンジニアとして働いてきて、やりがいに感じた3点を解説します。

しい

地味ですが、エンジニア冥利につきます

ネットワークエンジニアとして感じたやりがい3つ
  • 不正なアクセスを試みる通信をブロック
  • 顧客がいつもどおり業務をしている
  • トラブルシューティング

ここで解説することは、特別なことではありません。

しかし、ネットワークエンジニアとして着実にレベルアップできていると実感できる内容です。

参考になると嬉しいです。

不正なアクセスを試みる通信をブロック

怪しい通信や侵入を試みようとする通信を発見し、ブロックします。

ブロックしておかないと、顧客のシステムはハッカーによって侵入されてしまいます。

その結果、顧客の機密データを奪われたり、踏み台にされて別のシステムに侵入にされたりと、危険なんです。

そして、奪われた機密情報が競合他社へ売り出されてしまうなんてことも考えられます。

インターネットの世界におけるハッカーは、次のフェーズでハッキングを試みます。

ハッキングのフェーズ
  • 偵察・・・情報収集
  • スキャン・・・詳細情報を抽出、攻撃開始
  • アクセス取得・・・侵入したのち、権限をコントロール
  • アクセス維持・・・システムの所有権を保持、攻撃追加
  • 痕跡を消す・・・不正な行動を隠す、証拠隠ぺい

ハッカーは、特に偵察フェーズである情報収集に時間をかけているといわれています。

ハッカーは、時間をかけてでも、あらゆる手段を使って、侵入できる情報がほしいわけです。

ですので、偵察フェーズらしい怪しい通信ログを発見しブロックできると、嬉しくなります。

顧客がいつもどおり業務をしている

顧客がいつもどおりに業務をできていると嬉しくなります。

ネットワークエンジニアに限らず、裏方のお仕事やっている人は同じ気持ちになるんじゃないでしょうか。

新規導入や機器更改、またはメンテナンスが、利用者へ影響を与える場合、ストレスですよね。

たとえば、通信を厳しく監視するファイアウォールを導入したことで、通信をブロックしてしまったり。。。。。。

また、機器交換したあと、これまでどおり利用できるけど、通信が遅くなったと感じたりする利用者もいます。

そんな場合、影響範囲を確認して、切り戻す(元通りにする)ことも含めて検討します。

ですので、そんな課題もクリアして、顧客がいつもどおりに業務できていると嬉しくなるんですよね〜。

トラブルシューティング

問題解決に向けて、迅速に対応できる力がつきます。

経験を積めば積むほど、忘れてはならないのはTCP/IP通信の基礎です。

たとえば、スリーウェイハンドシェイクのほか、MACアドレステーブルや ARPテーブルといった、教科書にのっている基礎が、トラブルシューティングの現場では求められます。

よくわからない方は、基礎単語なんだな~ぐらいで頭の片隅いれておいてください。

しい

昔はARPテーブルってわかりませんでした。。

基礎力があると問題点を切り分けることができ、トラブルシューティングの範囲を限定します。

そうすることで質の高い、そして迅速な問題解決へつながります。

ですので、基礎力を身に付けると、問題解決力がアップすること間違いありません。

この記事のまとめ

この記事では、ネットワークエンジニアとしての私の経験談をベースに、大きつ3つお伝えしました。

ネットワークエンジニアには将来性があること、併せて、おさえておくとよいスキル3点について紹介しました。

ネットワークエンジニアとして知っておいた方がよい技術3選
  • クラウド基盤
  • プログラミング言語
  • IPv6関連

それから2つ目。

ネットワークエンジニアならではの楽しさを3つ紹介しました。

ネットワークエンジニアの楽しさ3選
  • 通信の流れを想像する
  • 手軽に自宅でネットワークを構築する
  • 多くのネットワーク機器を設定する

そして3つ目。

ネットワークエンジニアとしてやりがいに感じたこと3つを解説しました。

ネットワークエンジニアとして感じたやりがい3つ
  • 不正なアクセスを試みる通信をブロック
  • 顧客がいつもどおり業務をしている
  • トラブルシューティング

私がネットワークエンジニアの世界にとびこんだときの話しです。

正直、とてもじゃないですが、ネットワークエンジニアとはかけ離れている仕事ばかりでした。

習得した知識は忘れ、ネットワークエンジニアを楽しいと感じたことはなかったです。

ただ、そう感じながらも、転職しながらTCP/IP通信における知識やスキルを身につけてきました。

ネットワークエンジニアとして転職を重ねて、培ってきた知識・経験が、一人でも多くの人に参考になればいいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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